月夜が天辺にまで昇り、それと同時にオレはパソコンの電源を付けた。
かすかな起動音と共に、程なくして目の前の画面は立ち上がる。
夜は煌々としているが、しかしやはりその明かりが人工の光であるためか、どこか白々しく見えるのは気のせいか。
街灯の下をうろつく猫も、心なしかその拒絶を示す光源から逃げるようにして家路へと急いでいるようだ。
オレはそっと窓辺からパソコン前へと戻り、そうしておもむろにおまんこ動画を見始める。
これは日課などではない。儀式だ。
アダルト動画をこのパソコンの限られた画面範囲いっぱいに映して、そうしてその中で蠱惑的にくねり続けるおまんこをジッとまなうらへと閉じ込める。
そうしてその残影をしっかりと留めた状態のままにようやく床に入り、数時間の安息の後に再びいそいそと仕事着を着て家を出る。
これがオレという男の現在を表すルーティンだ。
社会的観測から眺めれば、もちろんこの行為が正常値を振り切った日々の産物であることくらい理解できる。
しかし、オレはそれでも敢えてこのおまんこに執着してしまう。
人間、やはり天邪鬼なもので、隠されているからこそこの目に焼き付けてしまうというわけだ。
おまんこが逃げていってしまうのならば、それを追いかけてしまうのは男の性以外のなにものでもない。
想像しただけで・・・
大海原をかける!